2016年05月21日

PS4『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝(Uncharted 4: A Thief's End)』

PS4『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝(Uncharted 4: A Thief's End)』
他のゲームも同時進行していたので毎日少しずつ進めて行こうかな、なんて思いつつ起動したら最後。ガッツリとのめり込む程に連日プレイして、そのままクリアしてしまった。

シリーズでは2以降とんでもないクオリティで作られているので、今回もグラフィックの素晴らしさやモーションの細かさ、ダイナミックなシーンの連続など相当にこだわって作ってあるだろうとは思っていた。
ところがまぁその想像を軽く越え、異常とも言える程の作りこみ。

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しかしそんな技術的な凄さは一先ず置いておいて、シリーズ最終作となる本作で私が一番楽しみにしていた点は、ゲームプレイの部分よりも主人公であるネイサン・ドレイク(ネイト)をどういった人物に描くのかという点。

これは過去に何度も書いているが、ハード機能の向上に加えジャンルではシューターがメインストリームの一つとなった時期の辺りからグラフィックや演出がかなり映画的(月並かつマイナスイメージのある例えだが)になり、背景は細かく描画され、登場するキャラクタの造形だけではなく表情なども描かれるようになる。
ところが、それだけリアルな映像に近づいてくると、今まで通りのゲーム的な表現の部分が違和感として映ってしまうようになった。

その違和感として一番大きかったのが戦闘部分。
ファミコンの頃のように、敵を倒したらただ点滅したり弾けて死ぬだけの表現ならまだしもザコ敵すらリアルに描かれるようになった今、キャラクタとゲーム部分の分断が問題になって来た。

近年ではその隙間を埋める試みとして、アドベンチャーゲームへの回帰や、ダークヒーロー的なキャラクタの増加、殺人を許容せざるをえないシチュエーション作りだけでなく、プレイヤーに語りかける物(メタ的な)など様々な方法でキャラクタをゲームに落としこむ方法が模索されている。
2013年にリブートした『トゥームレイダー』では、ゲーム序盤にただの一般女性であった主人公ララ・クロフトが正当防衛で人を殺してしまった後、その行為に戸惑いと後悔を見せるシーンがあった。
しかし、そのシーンの後にプレイヤーへと操作は託され、他シューター作品同様にひたすら敵を殺してしまうキャラクタになってしまっており、一線を越えたら急に吹っ切れたヤバイ人物として見えてしまうなど、なかなか上手く機能していない作品もあった。

で、アンチャーテッドシリーズのネイトも所有者(地権者)の許可無くあるか無いかもわからない財宝を探しに行くただの盗人でありながら、その各地で同じく財宝を狙う敵対組織と出会い、一応正当防衛的な流れではあるのもの、毎回ザコ敵数百人を射殺しながらもカットシーンでは冷酷な判断に躊躇いを見せ、基本は善人であるという、他のAAAタイトルと比べても物語の目的(動機)と殺人行為のバランスがまったく取れていない相当アレなキャラクタとして描かれてきた。
その異常性に国内での反応はどうか知らないが、海外ではしばしばネタにされる程のキャラクタとなっている。
一応本シリーズでは『アンチャーテッド2』において、その行為に若干触れようとしたものの、『アンチャーテッド3』ではそこいらの話はふっ飛ばしてしまったのを見て、もうこのシリーズを続けるのは難しいだろうと思った程だった。

ただその後、開発元のNaughty Dogは『The Last of Us』で、ネイトというキャラクタが抱えている違和感に対する回答を用意して見せた。
荒廃した世界の中で生き残った人々が残された物資を奪い合うサバイバルをテーマしたシナリオと、ただの善人では無い主人公のキャラクタや、それに絡めたゲームザインなどを融合させた傑作を産み、深い人物像を描く事に成功する。

その『The Last of Us』の後に制作された本作『アンチャーテッド4』で主人公のネイトはどういったキャラクタの変化を見せるのか、もしかしたら極限での決断によってもう一歩悪へと染まる瞬間さえ描かれるのではないかと期待したのだけれども…。

まぁ…んー…。
本作でNaughty Dogが見せた答えというのは、今まで不在どころかその存在のかけらさえなく、ネイトも死んでいたと思っていた兄、サミュエル・ドレイク(サム)を登場させるという落とし方。

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前作の後、シリーズのヒロインであった女性エレナと結婚をし家庭を持ったネイトは、トレジャーハンターを廃業しカタギの仕事をしていた一方、兄はまだまだ現役のトレジャーハンター。
物語の主人公はもちろんネイトでありながらも、独り身では無い彼が無茶な物語の牽引役にはなれず。しかしながら、また冒険の旅に戻りたいという気持ちは抱きながらも、平穏な日常を自ら壊そうと思うほど現在の生活に不満があるわけでもない。
その打開策としてサムを登場させ、兄弟愛を強調する事で兄に従う弟として事件に巻き込まれる形(しかも兄は弟を連れ出す為に嘘までつく)になり、しかもサムがトラブルメーカーとしてわざとかき回す役割を与える事で無理やり物語を引っ張ってしまった。
一応ゲーム的には銃撃戦を減らしカットシーンを多めにするなど工夫は見られるが、結局の所ネイトはサムの誘いが呼び水となった形で物語に関与しているだけで、ザコ戦に関しても完全に物語と分離しており数百人殺してもそこはそれという徹底的な割り切りによって更に浅薄なキャラクタで終わっている。

シリーズの最後にネイトの業を落とし、より善人へと導く為だろうか、ある意味サムの存在自体がネイト自身の人格から切り離したようなキャラクタによって物語を作ってしまったのにはちょっと表現が強くなってしまうが、がっかりした。
まぁシリーズ通してB級アクション映画的なテイストなんて言われていたぐらいなので、シリーズとしては最後までポップコーンムービー的な物で統一するべきなのは分かる。そもそも娯楽作品に野暮なツッコミを入れるなと言われれば仰る通り。
それに、私ももう主人公が思い悩むゲームは勘弁してくれという気持ちがあるものの、事前のトレイラー(スタッフが変更される前の)だったり、ダークな雰囲気のパッケージデザインであったり、『The Last of Us』のスタッフが制作している事もあり、あまりにも大きな期待をかけすぎてしまったのかもしれない。

ただそれで駄作となった訳では決して無く、これはこれとして見どころのあるシナリオとして仕上げてあるのはさすが。
生き別れた兄との冒険である本作は、幼少期の回想部分も深くゲームに絡めて描いてあり、いかにネイトが兄を慕っていたかというのが丁寧に描かれているのは良い。
兄を頼らざるおえないゲーム的な仕掛けに始まり、失われた時間を埋めるかのように会話をし、兄に甘えるような一面を見せるネイトもおもしろいし、シリーズ中ずっと同じだったネイトの髪型は幼少時に憧れた兄の髪型であったりと小ネタ的な仕掛けも非常に上手い。
それに、エピローグまでカッチリと作りこみ、シリーズが閉じる事をちゃんとユーザーに伝える締め方は素晴らしかった。

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あと、ゲームシステムに関してはおそらく『The Last of Us』からの影響として、ゲームプレイに大きな緩急が付けてきたのは意外だった。
ひたすらピンチとアクションと銃撃戦と会話シーンがわんこそばのように連続して襲ってくる構成は、こちらも3作目において完全に行き詰まりを見せていた。
逆に『The Last of Us』は緊張と緩和が交互に構成されており、派手なアクションシーンが印象に残るのはもちろんのこと、主人公と少女が見た何気ないけれども美しい景色の数々とそこで交わされる会話は非常に心に残るものとなっている。

その見せ方は『アンチャーテッド4』にも生かされており、従来のシリーズではなかったほどに広いマップを用意し、戦闘だけはなく探索パートを追加しながらも、そういったシーンでは常にNPCを配置し会話が途切れないようにして、各キャラクタとの関係を深く描く構成になっている(兄弟の子供時代の回想も含めて)。
ただ、緊張感のあるシナリオだけでなくゲーム的にも一瞬の油断で即死する場面が多い『The Last of Us』と違い、極限状態からの緩和という程の高低差が無く、終始軽口を叩きながらやり取りをする作品なので、それほど効果的では無かったように思う。

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ステルス要素が強化されただけで相変わらず代わり映えのしない戦闘部分のシステムはイマイチだし、多すぎるクライミングはただただ退屈など不満点はあるものの、技術的には凄すぎてなんだかもうPS4末期に発売されるようなクオリティで、完全に他のゲームとは一線を画するレベルへと到達しており、確実に2016年を代表するゲームの一つなのでとりあえず触っておくべきゲームであります。
posted by murutori at 01:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月03日

5月の予定

来ましたね、PS4『アーケードアーカイブス グラディウスII』。
美しいゲームです。音楽からグラフィック、ゲームバランス全てが本当に美しい。

GraII 001.jpg
(ちなみに、この後左下の足が一度しか上がらないのを忘れていて、画面と足に押しつぶされて死にます)

しかし、このクオリティで823円て。
本作の配信日の翌日、スーパーに行った時に見かけた長崎県産の6個入りのびわが800円。その時にびわ高いなって思いつつ、『グラII』安いなって思いました。
まぁ非常に水気が多くて甘いびわだったので、満足度高い買い物だったのですけれども、それでも『グラII』安いなぁ。


そんな5月の購入予定です。
10日
PS4『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』
やっと出ますね。
本作でシリーズは終了だそうで。ネイサン・ドレイクは最後に何を手にして物語を終えるのでしょうか。

19日
PS4『Shadow of the Beast』
シグノシスのアクションゲームのリメイク版。
むかーしにPCエンジン(CD-ROM2)版を友達の家で遊んでいた記憶が。
主人公の妙にリアルな走りと、目玉が跳ねている映像しか思い出せないので、この機会にちょっと触っておきたい。


あと迷い中なのが、
24日
PS4『オーバーウォッチ』
『バトルボーン』とごっちゃになるでお馴染みの『オーバーウォッチ』。こっちはBlizzardの方であっちはGearbox。
オープンベータが3日より開始されるので、その手触り次第で買おうかなと。『TF2』的な緩めな感じなら良いけど、チーム重視のガッツリ系だったらそこまで遊ぶ気力というか、向上心が無いのでパスかなぁ。

『オーバーウォッチ』がイマイチだったら、『HOMEFRONT the Revolution』か『DOOM』買います。


あと、今月からしばらく『ウィッチャー3』の再プレイを他ゲーの合間に挟みつつ進めます。
というのも先日やっと原作の小説で唯一翻訳されている『エルフの血脈』を読みまして。
少女シリが初めてウィッチャー達の居城であるケイアモルヘンに来た所から、そこへ招かれた女魔術師トリス・メリゴールドとのやりとりや、ニルフガードとの戦いの準備を進める各国の動きなど、ゲームの世界を補完する形で読んでいたら、もう一度あの世界に戻りたくなってしまいまして。

シリが故郷を襲われた時の光景が悪夢(トラウマ)となり彼女を襲うのだが、それを乗り越える為の魔法を教えるのがゲラルトの元カノ、イェネファー。
類まれなる魔法の才能を見せ、またゲラルトの寵愛を受けるシリに対してイェネファーは複雑な思いを抱きつつもシリとの絆を深めていくパートはニコニコしならがら読んでしまいました。

まぁそんなこんなでゲームの方では第1弾の大型DLC『無情なる心』は未プレイだったし、第2弾『血塗られた美酒』のリリースも近づいてきたようなので、それまでにセーブデータを作っておこうかなと。

今月はこんな感じで。
posted by murutori at 01:13| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする