2016年01月28日

ツクール

Netflixで配信されている『殺人者への道(原題はMaking a murderer)』が凄かった。
女性への性的暴行の罪で刑務所に服役していたオッサンが実は冤罪である事がわかり18年ぶりに釈放。と思ったら、今度は近所で起きた女性失踪事件に関与していた事を疑われ逮捕。結果殺人罪で仮釈放無しの終身刑を食らって現在も服役中だが、その裁判がいかにてきとーな物だったかを追うドキュメンタリー。
何が凄いって、地元警察と検察などの関係者が全力を挙げてオッサンを犯人に仕立てあげようとする様が1話1時間を10話に渡って描かれている。

冤罪事件を起こしてしまいメンツを潰された地元警察の逆恨みと、何度か前科(服役歴)があり裕福ではないオッサンが持つ怪しさに対して善良さを体現するかのような被害者女性(もちろん白人)の組み合わせに報道が過熱した事に加え、そもそも地元に馴染もうとしなかったオッサン一家の性質にも関わらず冤罪被害者で英雄化&多額の賠償金ゲットチャンスで妬みのような形でより排他的になった村社会の町など、様々な要素が入り混じってメチャクチャな事件となっている。

ドキュメンタリー作品なのである程度一方的な描き方になるのはしょうがないとしても、関係者全員顔出しで警察関係者だけならまだしも、被害者遺族までかなりアレな人として捉えかねない演出にしてあるのには逆に引いてしまった。

去年の年末に公開されて以降、アメリカのニュースメディアはこぞって取り上げ、しかもホワイトハウスへ大統領の恩赦(釈放)を求めて署名が集まる(結果は権限が無いという事で拒否された)なんて事になってまして。

警察の捜査も検察の主張も雑というか悪意に満ちているという部分はあり、よくこんな証拠で有罪にしたなと思う反面、それでも本作が意図的にカットしてある部分に有罪になっただけの根拠があったかもしれず。
まぁ結局真実は本人にしかわからないのだけれども。


音楽ネタ。

先日Carpainter氏のニューEP『Noble Arts』がリリースされました。



NEST HQに載っているコメントにもあるように、今回はJukeやゲットーハウスをベースに、BPM150辺りまで上げて再構築した作品。
これらのジャンルに特徴的な細かくカッティングされたヴォーカルや変則的なリズムに合わせて、Caperinterならではのフューチャーな味わいとバウンシーなビートがプラスされた本作は、この手のサウンドはあまり聞かない私でもスゲー聴きやすくて心地よい。
特に4『Robot Jit』と6『From Your Eyes』サイコーっす。
posted by murutori at 01:13| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月19日

XBOX One『Shovel Knight』

XBOX One『Shovel Knight』
いやぁ良いゲームだとは聞いていたけど、本当に良いゲームですね。
基本部分は近接武器のみの2Dアクションで、そのベース部分に『わんぱくダック夢冒険』のホッピングをプラスってな感じ。

プレイ開始した途端に、元ネタがわかる仕掛けがバンバン出てくるわ出てくるわ。
まるで脳内をシャベルでディグられるかのように、子供の頃にプレイしたゲームで見かけた仕掛けが次々と登場する。
音楽も最初のステージからコレ(https://youtu.be/wqAYMZSOQao)ですからね。熱すぎる。
その他のステージ曲もヴォーカルを乗せられるのではというぐらいにメロディアスなチップチューンばかりで、画も音もゲーム内容も全てが過去へのリスペクト。

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この手の2Dアクションゲームは難易度が高めな作品(その代わりに残機無限やリトライが早い等の調整)が多かった中、かなり簡単なゲームバランスになっているのも好感度が高い。
ステージ中は豊富なチェックポイントと、死ぬとお金を失うが死んだ場所に落とすので回収可能という軽いデスペナなのも遊びやすい。

まぁしかし、その辺りは良い評判を聞いていただけに想像が付いていた(それでも相当ハイクオリティなのだが)が、そんなただ古い物を組み合わせただけの物ではなく、ストーリーの見せ方は非常に上手く感心した。(以下ネタバレ有りです)

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物語は、伝説の騎士として活躍していたShovel KnightとShield Knightだったが、突然現れた塔によってShield Knightがさらわれてしまったので救出する旅に出るお話。

Shovel Knightはステージクリア後に必ず野宿をする場面があり、その中で幾度かShield Knightが空から降ってくる夢を見る。
落ちてくる彼女(Shield Knightは女性ね)を助けるという一連の場面は、昔のゲームによくあったいわばボーナスステージになっており、彼女を救出するまでに出現する雑魚敵を倒すと多くのお金が手に入る。

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そして上手いのが、このボーナスステージは物語の節目に何度か挿入されるだけの物ではなく、ちゃんと最後の演出に繋がっている。これが本当に見事で美しい。
夢ではもう少し手を伸ばせば助けられると思った瞬間に目が覚めてしまい、救出する事が出来ない。そんな失敗を何度もプレイヤーに体験させ下地を作っておいたからこそ、ゲームで最もヤマ場となるシーン、正夢となった光景が目の前に現れるその間、ゲームから指示されるのではなく自発的に必ず助けたいと思わせる、その瞬間こそがShovel Knightとの気持ちが重なる瞬間になっている。
まさか2Dアクションゲームでここまで気持ちが高ぶる体験が出来るとは思わなかった。

海外を中心に何故Shovel Knightがここまで人気キャラクタとなったのかプレイするまでは謎だったが、クリアした今は理解できる。
数年前からゲームの物語にもナラティブなんてワードが使われ始めまして。
まぁその言葉の定義がどうこうよりも、昨今のゲームのトレンドとして、いかにプレイヤーにゲーム内の物語を自分の体験として感じてもらうかというテクニックが様々な形で見られるようになりました。

それが本作では、数万字に及ぶスクリプトでも無く、かつて見たことの無い程のキレイな映像でも無く、豊富な選択肢でも無く、込み入ったストーリーでも無く。
むしろベタ中のベタな物語の中で、何度も世界や姫を救い出してきた我々にはもう見飽きてしまった展開にしか感じられないような物をたった一つの遊ばせ方でここまでプレイヤーに感情移入させ、Shovel Knightの物語をプレイヤーへと繋げたテクニックは唸る他ない。
またそれによって、子供の頃にゲームをクリアし感動した時の気持ちすらもこのゲームは蘇らす事に成功している。だからこそShovbel Knightがプレイヤー一人一人の中で特別な存在となり得たのだろう。

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2013年にDaft Punkがリリースしたアルバム『Random Access Memories』は、彼らが少年時代に夢中になったサウンドやアーティストをもう一度現代的にアレンジした作品として世界中を席巻しました。
で、『Shovel Knight』はまさにレトロゲーマーにとっての『Random Access Memories』のような作品で、オマージュではあるが過去のゲームの様々な要素が入り混じり、一つ間違えばただの模倣で終わりがちな2Dアクションゲームをキチンと現代的な物として消化し、なによりも先に進めれば進める程に製作者のゲームに対する愛情、それは隠しアイテムの位置一つとっても、怪しげで何かありそうだと思わせるマップ構成の奥には必ず何かが用意されているという期待を裏切らない細やかな優しさがふんだんに盛り込まれた作品でした。

本作を制作したYacht Club Gamesは2016年中はまだ本作のアップデートに注力していくようですが、早くも次回作が楽しみ。
posted by murutori at 00:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月09日

2016年あけまして & 2015年の音楽

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

さて、年末年始の話でもと言いましても、特になにもありません。酒を飲みつつ『Fallout 4』とレトロフリークにインストールとNetflix(最近見た中では1970年代のアメリカの家族を描いたアニメ『FはfamilyのF』がブラックで下品すぎて超おもしろかった)だけでほぼ終わりましたからね。

連日プレイしているXBOX One『Fallout 4』はロード時間が長い。
最初の頃は、まぁこんな物だろうと思って我慢していたが、小さいストレスが溜まるのでSSDの外付けを検討。
つーか今のSSDって256GBが1万ちょいで買えるんですね。めっちゃ安い。500GBでも2万ちょいなんて。

で、それを装着してプレイして見たところ…まぁ割と快適って感じですかね。
さすがにでかいワールドマップ(ゲームで言う所の"連邦")に出る時は結構なロード時間がかかる。ただ、誰かの家やダンジョン的な屋内マップに入る際のロードはすぐに終わるので大分違いますね。
意外と一番メリットが大きいと感じたのは、起動時。
"PRESS ANY BUTTON"からセーブデータを読み込みContinue等のメニューが出るまでが超早い。ロード時間が半分とか言うレベルではなく、本当に数秒でメニューを操作しマップのロード画面まで持っていけるのは良いっすね。
あと、HDDで遊んでいた時は外を歩いている時などプチフリ的な感じで、カクっと一瞬止まる瞬間があったのだけれど、それがまったく無くなっているのもSSDのおかげですかね。

と、ここまでの話はこの動画(https://youtu.be/lo5Jo4ZGTBI)を見てもらえばわかるんだけどね。
あとHDDをシステム以外に利用しなくなる事でシーク音がかなり減り、元から静音性の高いXBOX Oneがほぼ無音になるのは凄い。ディスクメディアになってからのゲーム機で一番静かなハードではないでしょうか。
まぁそんな訳でSSDをもっと早く導入しておけば良かったという話でした。


さて、毎月初めに書いている購入予定。
しかし現在の所、今月発売の物は一切予約していないし、ラインナップを見ていてもピンと来るものが無いので、今月は無し…かも?。
PS4『龍が如く 極』とPS4『ドラゴンクエストビルダーズ』は、ちょっと触ろうかなとは思うものの…うーん。
SFC『サンドラの大冒険』を呼び水にして2Dアクションゲーム(今風に言うと2Dプラットフォーマー)の機運が高まっているので、それらを触るかも。まぁ今月はそんな感じで。


あと、去年書こうと思ってたらなんだかんだで年末になってしまって書きそびれたトピック。
2015年に聴いた音楽から5曲を選びます。

ちょいちょい音楽ネタを書いているので以前紹介したものと重複してます。それでも一応自分の為にまとめておこうと思いまして。
本当は10曲にしようかと思ったけれど、そうなると15曲枠が必要になり、そこでまた20曲必要と際限がなくなってしまったので、5曲に絞り込み。
聴いた瞬間に満面の笑顔を浮かべながら空を仰いだ5曲です。

Carpainter - Journey To The West


アルバム『Out Of Resistance』の中で一番聴いたのがコレ。
ドラムはトライバルながらも上モノはフューチャーな味わいでメッチャおもしろい。今年もCarpainter氏のリリースを心待ちにしております。


Riya, Total Science, Maverick Soul - Confessions (feat. Frank H Carter III)


Riyaのアルバム『Sublimation』からの一曲。
このアルバム自体の出来もスゲー良かった。中でもやはりTotal Scienceとのコンビは強い。Liquidとセクシーのパラメータが振りきれてる。


Brookes Brothers - Climb High (feat. Danny Byrd)


Brookes Brothers & Danny Byrdの最強タッグ。
どんだけパンチのある曲を作るんだよっていう。もう極まってます。
ゴッリゴリのベースラインがめっちゃカッコイイけど、あんまり効かせすぎるとトイレに行きたくなる。車内で聴いていて何度か危なかった(dnb聴いているとしょっちゅうあるけど)。


SUNSHIP ft YOUTH - I WON'T WAIT


好みど真ん中のガラージチューン。まさにこれこそが跳ねるリズム。
この曲のリリース後、久々に昔流行った頃の2stepを掘り返して聴いたりしていました。まぁ掘り返したら掘り返したで、現在のトラップのようにドラムパターンなどに幅が広げにくいジャンルなので、すぐに聞き飽きてしまい、そりゃ廃れるわなと感慨にふけるという繰り返しを数年に一度しています。好きなんだけどね。もう2度とブームは来ないね。たぶん。
ちなみに今年はレイヴが来ると国内外のDJやトラックメイカーが話していますが、本当に来るのでしょうか。でも確かに去年の半ば辺りからレイヴっぽいサウンドがチラホラ増えてきているので、本当に流行るかも。


A Sides & Makoto - Where Do We Go ft. Riya


2015年最も素晴らしかったアルバム、A Side & Makoto『Aquarian Dreams』から。またRiyaさんです。
いやぁもうこの曲は何度聴いたかわからないぐらい聴いた。何もかもが美しすぎる最高のトラック。
たぶん今後も末永く聴き込んでいくトラックになるはずです。


そんな2015年の音楽でした。
まぁこんな具合に今年もあいも変わらずゲームと音楽ネタをチマチマと更新していきますので、どうぞよろしくお願いします。
posted by murutori at 01:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする