2015年10月15日

どっちつかずで言うこと聞かず PS4『The Order: 1886』

なんとなく思いつきで今月は積んでいたシューター(FPS・TPS)のキャンペーンを消化する月間といたしました。

その第一弾として選んだのが、PS4『The Order: 1886』。
タイトルにもあるように1886年のロンドンが舞台。
半獣というハイブリッドなクリーチャーが街を跳梁跋扈する中、テロ行為などで政府を脅かす反乱軍まで登場。そんな彼らを討伐する為に作られた組織"騎士団"の一員となって事態を解決するお話。

ゲームのベースとしては、『アンチャーテッド』シリーズを模倣した形で、カバーをしつつバンバン的な。ショットガン持った奴は突っ込んでくる的な。壁へジャンプしてヘリを掴んで移動する的な。そんな感じ。

ただちょっと肩透かしを食らったのが、このゲームが発売される前などに公開された映像(これとか)などを見て、てっきりこのゲームはシューターメインの作品だと思っていた。
でも、フタを開けてみるとかなりアドベンチャー寄りなんですよね。
会話というか戦闘以外のシーンが6で、戦闘4ぐらいの割合。
アドベンチャー寄りといっても、選択肢は無いし、マルチエンディングでも無い。
事件を解決する為の捜査などもあるが、ただマップに配置された物を調べるというだけなので、シネマティックなゲームと言えばよいのだろうか。
海外ではシューターがメインストリームの一つとしてあるので、そういった宣伝をせざるおえなかったのかもしれないけど、ちょっとだけ欺くような形になってしまっているのはもったいない。


戦闘部分は、一般的なカバー操作有りのシューターを上手く模倣しているので悪い出来では無いが、本作のイマイチな部分の筆頭であるQTEの存在。
QTEに関しては、このブログで何度も口酸っぱくして言い続け歯のエナメル質が溶ける勢いであります。
もう何度でも書くけれど、QTEで要求するボタンは普段の操作と同じような動作を連想出来るボタンにしていただきたい。起きている状況から連想出来ないようなボタンを要求し、普段の動作とはまったく違うアクションを見せるなっつーの。
普段はリロードにしか使わないボタンをQTEで要求しておいて、言われた通りに押すと近接のカウンターを出すとか、プレイヤーの操作とてんでばらばらなアクションをするのは勘弁して下さい。一貫性が無さ過ぎる。
場面によっては、ちゃんとQTE内でも射撃のシーンは普段の射撃ボタンでやらせたりと、プレイヤーとの一体感を出そうと明確に意図している箇所はあるのに、どうしてそれをゲーム全体に行き渡らせる事が出来なかったのでしょうか。


そしてもう一つは、場面によって操作が効かない箇所がある。
本作は、戦闘パートと捜査(アドベンチャー)パートに別れている作りで、その場面によってデフォルトの移動速度などが変わるシステムとなっている。そのパートの違いが明確にプレイヤーにもわかる形ならば違和感が無いけれど、その辺りが曖昧。

例えば、戦闘・操作パートどちらでもL3を押し込む事によって走る動作が出来るようになっているが、この操作が戦闘パートでは必ず機能するのに、操作パートでは場面によっては走ったり走らなかったりする。その違いがまったくわからない。

また似たような物として、片手に照明(ランタン)を持っている場面では、片手が塞がるのでハンドガンしか使えない場面がありその間はカバーに入る事が出来なくなる。
この仕様に関してTIPSや会話に織り込む等の工夫が無いので、最初にこの場面が来た時、戸惑ってしまった。
片手に照明、片手にハンドガンでありながらカバー不可という戦闘スタイルを採用した結果、敵に照明を向けながら棒立ちで戦う姿がTPSであるが故に見えてしまう。いくらなんでも銃撃戦の画として雑過ぎる。10数年前のTPSか。

このようにプレイヤーがボタン入力しているのに無視されるという小さな悲しみが澱のように溜まり、徐々に私の心がゲーム内の主人公と離れていく。
プレイ開始当初は「ならず者を皆殺しにしてロンドンの街を浄化し英雄になりモテモテになった暁にはマドモアゼル達に夜の産業革命やー」なんて思ってたのに、ゲーム中盤頃には「ちゃんとこっちが言う通りに動けよオッサン」となってしまう。


まぁゲーム部分で引っかかる点はそれぐらいな本作。一方のストーリーはというと、こちらも完結はせず続編を匂わす形で終わってしまうのでアレだけれども。
一応シーズン1的な形で一区切りついているので悪い物でも無いし、あわよくば続編という作りは最近のゲームとしてしょうがない部分ではあります。
あまり褒めてはいないけどそれほどダメな作品ではなかったし、登場するキャラクタは魅力的だったので続編があれば買うけれど、次はシューターかアドベンチャーのどちらかに寄せないと、本作みたいな配分ではまた消化不良に終わっちゃうかもね。
posted by murutori at 00:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする