2015年08月29日

XBOX One『ウィッチャー3』終了

普段まったく漫画を読まない私でも発売された時に話題を目にした九井諒子『ダンジョン飯』。
1巻の発売当時に買おうとしたら売り切れが続いていたので、また今度と思ったまま放置していました(本は紙で読みたい派なので電子書籍はちょっと)が、先日2巻の発売と共に購入。

こりゃダンジョンRPG好きにはたまらない作品ですね。
モンスターなど生き物を食材としてどう料理するかという奇抜な漫画でありながら、なんだかダンジョン内で冒険者が生きるとはこういう物なのだろうかと納得してしまうような独特の生活感が出ている。
1巻では、たまたま遭遇したモンスターをどうやって食べられる状態にするかという、ゲテモノ料理法の紹介的なアプローチが多かったが、2巻では調理法というよりも食そのものをテーマとする事で様々な物語が展開され、キャラクタ達だけでなくダンジョンの描写など1巻より層が厚くなっていて良かった。
特に2巻の最初、土属性のゴーレムを土壌として野菜を作るという突飛な発想には笑ってしまった。いくらゴーレムとはいえ土なので、ちゃんと植える作物をゴーレム毎に分けて連作障害(同じ科の野菜を続けて栽培するのはあまり良くない)を避けていたりと、そういった架空だけれどあるあると思わせるディテールの入れ方の加減が丁度いい。

で、ついさっき九井諒子さんの過去作品をポチリとしてきた所です。また一つ生きる楽しみが増えたよ。


連日プレイし続けていたXBOX One『ウィッチャー3』。
ゲーム序盤から絶え間なく続くおもしろさに、これでエンディングでコケたら辛いなぁなどと思いつつプレイしていたのだが、杞憂でしたね。本作は紛うことなき名作。
以下ちょっとだけネタバレ有りです。

前回も書きましたが、主人公の目的は自らが育て、剣術などを教えた娘(血の繋がりは無い)を探すというもの。
で、まぁなんだかんだあって娘と再会する訳ですよ。
そこからの怒涛の展開。エンディングまで一気。

特にラスト数時間の構成は本当に素晴らしい。
今まで出会ってきた人々の想いが交錯し、プレイヤーである主人公もまた葛藤をし、悩みながらも選択肢を選び、それによって描かれるラスト。
決して幸福とは言えない血脈を受け継いでしまった娘が、自ら出自と向き合いながら、また自立しようともがく中で見つけた自分にしか出来ない役割。育ての親として娘の決断をどう受け止めれば良いのか。
最後の選択肢だけではなく、過去に何度か娘と語り合った場面で何気なく選んだ選択肢が二人の関係に作用し、それがラストに繋がる美しさ。

そして、エンディングの最後には、今までに選んできた選択肢によって世界がどう変わったのかが後日談として描かれる。
誰かの為を想い最善だと判断した選択や、一時の感情に流されて選んでしまった選択肢、時には交渉で時には刃物を使って描いた道筋が尾を引き、その後世界にどう影響を与えたのか。
その功罪が端的な文章に表現されていて上手いと唸る他ない。

プレイ開始からテンションが落ちる事無く進められる程、メインだけでなくサイドクエストまで作りこまれた物語。
そして、完璧過ぎるラストからスタッフロールまでの構成。文句なし。

私がプレイしてきたゲームの中でも特にお気に入りの作品、ジャンルをRPGに限るのであれば、古くは『Wiz1〜3』『ドラクエ3』や『FF3』最近では『Fallout3』などと同じ棚に並べておきたい作品。
高い自由度と高いストーリー性を共存させた奇跡のバランスに到達した作品を作り上げた製作者の方々には、惜しみない拍手を送りたい。
あまり褒めまくるのもアレなんだけど、ここ数年のRPGの中で最も優れたゲームです。
posted by murutori at 00:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする